網膜剥離とは,網膜が眼底からはがれてくるものをいいます。厳密にいえば,網膜内層が色素上皮を脈絡膜に残して剥離している病気をいいます。剥離が中心に及んでくると,視力も障害され,光視症(光があたらないのにチラチラして光る感じがする)や変視症(物がゆがんで見える)を起こしてきます。外傷や打撲,たとえばボクシング,水泳の飛び込み選手等,眼球に力が加わることが多い強度の近視の人は特発性網膜剥離に気をつけねばなりません。目を強く押したり,こすったりしても,網膜剥離を起こすことがありますので、注意が必要です。
バレーボールやサッカーボールなどでも顔面にぶつけてしまったときなどは、視力の変化等が感じたれたときはすぐに医師の診断を受けてください。また直接顔面や眼球に大きなショックを受けなくても、継続的に、長い間身体や頭部に振動を受け続ける仕事やスポーツをしている人も注意が必要です。
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